野良と私の春夏秋冬

10数年来、自宅周辺の野良猫たちを見つめ続けてきたオバサンが綴る、「野良たちの生存記録」を兼ねた猫日記。

新年も、心配したり喜んだり…

ブログを覗きに来てくださった皆さま、新年おめでとうございます。


「野良猫」「捨て猫」に特化した話題だけ書く、というスタンスで、昨年12月に始めたばかりのこのブログ、2018年もボチボチと続けていけたら、と思います。

今年もよろしくお願いします😺


(12月から実家前に現れたキジ猫さん、「モック」と名づけました。これは数日前の写真)


この年末年始の期間にも、「野良さん達」の世界には色々なことがあります。

心配していた子が再び姿を見せてくれたかと思うと、一方で、安否確認が出来ず心配な子がいたり…。


前の記事にも出て来ましたが、最近、私の実家の敷地内に現れた1匹のキジ猫さん。(性別は未確認)

私がいつ実家に行っても、門の前の私道にジ~ッと座り続けています。(実家の門の前は田んぼで、私道は車の通らない狭い道)


朝、実家の門を開けながら「あんた、今日もまたそこに居るの? 寒いよ」と声をかけると、何とも言えない表情で私を見上げます。

やはり、捨てられてしまった猫さんで、本格的にここに住み着こう、という感じなのでしょうか?


とても大人しそうな子で、私が近づいても逃げません。

それに、よく見ると、決して「若猫」ではなく、結構歳を取っている感じです。


たとえ名前を付けても、いつまた姿を消すかわからない…。

野良猫さんとのこれまでの「付き合い」で、解ってはいるつもりですが…。

毎日健気に門の前でジッとしているこの猫さんを私は無視することができず、「モック」と呼ぶことにしました。(ネーミングは、いつも直感です😓)


(昨日の朝、再会できた「モック」。門の前から動きません…😓)


ところが、12月30日の夕方、その姿を見た後、「モック」は消えてしまったのです。

30日の夜、再び実家に行きましたが、「モック」の姿は見えません。


普段、日中は、実家の敷地内に入るのを遠慮するかのように、門前の道にジッと座っている「モック」。

でも、さすがに夕方になると寒いので、ソロリと門の下をくぐって、敷地内に入ってきます。


実家の玄関脇には、親が大切にしていた「クンシラン」の鉢植えが幾つもあり、冬の夜は寒さ対策で、私がその上から古毛布をかけるのです。

「モック」はここ数日、この毛布の上で寝ていたのでした😓


(数日前、鉢植えに被せた古毛布の上で寝ている「モック」)


12月31日、大晦日の日になっても「モック」の姿はありません。

この日は、私も大掃除のため、実家に長時間滞在していました。

時々、掃除の手を止めては「モック」の姿がないか、門の前を覗いてみましたが、いつも居たあの場所に、その姿はありません。


悪い想像ばかり浮かんできます。

近年は、猫を虐待して楽しむ、悪魔のような人間が世の中にいます。

そうした人間にとって、大人しそうで、近づいてもあまり逃げない「年寄り猫?」は、格好の獲物でしょう。


道の前を通りかかった、優しそうなお爺ちゃんが、「おや? 今日はあの猫ちゃんはおらんのやな~? いつもこの場所にジッと座っとるのになぁ」と話しかけてきました。

「あ、ええ…そうなんです。昨夜から居なくなって…」

私の「飼い猫」という訳ではないので、返答にちょっと困りつつ、「モック」にはもう2度と会えないのかも?という寂しさが込み上げてきました。


そうして大晦日の1日が終わり、年明けて昨日の元旦。

朝、9時頃実家に行くと、何と「モック」がいたのです!

いつものように、朝日の当たる門の前に座っています。

ああ、無事でいてくれたかと、泣きたいような気持ちになり、近づきました。


よく見ると、「背中」の尻尾に近い部分に、傷があります。

出血などは、もうしていませんが、前もあったのに気付かなかったのか、それとも姿を消した大晦日の日に何かあったのか…。


動物病院は、年始年始の休みで、どこも閉まっています。

とりあえず傷の手当てが出来ないか、と思って、そっと「モック」を捕まえようとしました。


しかし「モック」は怖がって逃げようとし、「ニャ…」と小さく鳴いて私の手を少し噛みました。

血は出ない程度の優しい噛み方でしたが、これ以上、今日は無理強いは出来ないな、と判断し様子を見ることに…。

また、捕まえる方法を考えます。


昨夜(夜中)、再び実家に様子を見に行くと、「モック」はいつもの古毛布の上ではなく、何と「猫ハウス」に入って寝ていました😅


長年、うちの実家の敷地内には「外猫さん」もいて、その猫達用に作ってあげた「猫ハウス」が、そのまま残されていたのです。

この前から、「モック」がいる前で「猫ハウス」の場所を指差し、掛けてある布をめくって、「中に入って寝られる場所だよ」と教えようとしていたのです。


見てないようで、「モック」はちゃんとチェックしていたのかも知れません😅

冬の寒さをしのげる場所を「モック」が自分で見つけてくれて、ひとまずホッとしたのでした。