野良と私の春夏秋冬

10数年来、自宅周辺の野良猫たちを見つめ続けてきたオバサンが綴る、「野良たちの生存記録」を兼ねた猫日記。

猛女「ブッチ」とその家族

(【C地点】に生息する肝っ玉母さん「ブッチ」。これは3年ほど前の写真。鋭い眼光は今も変わりません)



他の猫さん達の話題を書くのに忙しく、まだこのブログに1度も登場してない「野良さん達」が沢山います。


私と長い付き合いの子もいれば、途中から行方不明になり、2度と会うことのなかった子もいます😢

その中で今日は、最近安否が心配な、あるメス猫について紹介したいと思います。



この猫さんのことは、「ブッチ」と呼んでいます。

当ブログのプロフィール写真にしているのも「ブッチ」です。

もう、彼女とは何年の付き合いになるでしょうか?

記録をつけてないので、正確には解りませんが、少なくとも4年は経っています。


実は、現在「ブッチ」が生息する【C地点】には、もともと私がエサをあげていた「姫」というメス猫がいました。


この「姫」は、私が一番最初に「エサやり」を始めた野良猫2匹のうちの1匹で、私にとっても思い出深い猫です。

8年くらいの長い付き合いでしたが、ある日を最後に「姫」は2度と姿を見せませんでした…。


この「姫」と「ブッチ」は、私の推測ですが、姉妹とか母娘とか、近い血縁関係だったと思われます。


(「ブッチ」が産んだ7兄弟の中で、唯一生き残った「パンダ」。オッドアイが特徴。現在はもっと身体が大きくなっています)


「姫」と、彼女が産んだ子猫達もみんな居なくなり、一時期とても寂しくなった【C地点】。

しかし、まるで入れ替わるように、今度は「ブッチ」がエサをもらいに現れるようになりました。


(昨年の春「ブッチ」が産んだ子猫「バニラ」。この冬の寒さで病気に倒れたのか、全く姿を見なくなりました😢)


「ブッチ」という名前の由来ですが、私が子供の頃、確かプロレスで「○○○ブッチャー?」という名前の覆面レスラーがいたのです。

顔の模様に強烈なインパクトがあるこの猫を見た時、まるで覆面レスラーみたい、と思って名づけたのです😓(後でメスだとわかり、彼女に申し訳なかったけれど、そのまま「ブッチ」で定着)


名前はともかく、このメス猫の気性の激しさは半端なく、エサを貰いに寄って来ながら、「シャーッ!」「フーッ!」と盛んに私を威嚇します。

一定の距離以上に私が近づこうとすると、たちまち「ガリッ!」とやられます😓


人間(私)からエサは貰うけれど、野良としての野生は失わず、決して人間に媚びない「猛女・ブッチ」。

彼女にも、この数年間、さまざまなドラマがありました。


2014年の春には、何と7匹の子猫を出産。

何とか無事に成長してほしいと願い、見守っていましたが、1歳に満たない子猫は病気への抵抗力が弱かったのでしょう。

冬を迎える頃には、子猫達は次々に姿を消していきました😢 (またそのうち、この子猫達の思い出も書きたいと思います)


そんな中で、唯一生き残った子猫が「パンダ」でした。

もう今は、逞しい大人のオス猫になっています。(もうすぐ4歳になるはず)


「武者修行」という訳でもないと思いますが、しばらくの間、母猫「ブッチ」の縄張り【C地点】からは離れ、道路を挟んだ対岸のエリアで生きていました。

しかし、ある時また「ブッチ」の元へ帰って来たのです。

このあたり「猫社会」の事情は、よく解りませんが…😵


(2014年9月頃、「ブッチ」の子猫7匹がまだ元気だった頃。ちなみに写っているエサは、私ではなくこの事務所の方がこっそりあげていた時のものです)


今は「ブッチ」と「パンダ」の母子2匹が、私の持っていくエサを待つ【C地点】。

少し前まで、「ブッチ」が去年春に産んだ「バニラ」という子猫も一緒だったのですが、ここ最近、姿を見ていません。

あの「7兄弟」のように、満1歳を待たず、病に倒れてしまったのでしょうか…😢


波瀾万丈の「猫生」を送ってきた、猛女「ブッチ」。

最近、夜の巡回で会えない日が増えています。

どうかこれからも、「野生」を失わず、逞しく生き抜いてほしいと思います。


他にも、「ブッチ」にまつわるエピソードを色々紹介したかったのですが、また別の機会に書きたいと思います。