野良と私の春夏秋冬

10数年来、自宅周辺の野良猫たちを見つめ続けてきたオバサンが綴る、「野良たちの生存記録」を兼ねた猫日記。

美人猫「もなか」

(以前に撮影した「もなか」。毎日、私が来るのを待っています)


こんにちは、3日21日以来の更新です。

年度末の〆切に追われ、さらに春の人事異動で多くの同僚達が転勤して行くなど、バタバタしているうちに日が過ぎてしまいました。


今日は、まだ1度もこのブログに登場してなかった「常連」の猫さんを紹介します。


(上と同じ日の「もなか」。決して触らせてはくれません😓)


【F地点】の常連猫さん、この子には「もなか」と名付けています。(何となく、毛色や雰囲気から…😅)

はっきり、いつからのご縁かは覚えていませんが、もう3・4年は経つはずです。


あくまでも私の独断ですが、この猫さんは実に「美人」だなあ、と思いながら見ています。

まあ、本当にメスかどうかはわかりませんが…。

見た感じが、いかにも女の子っぽいので、勝手にメスだと思っているのです。


(つい先日の「もなか」。エサを食べようとしながらも、私を警戒しています😅)


以前に母が言っていたのですが、人間が考える「美醜」の基準は、猫のそれとは全く違うのだそうです。

だから、我々人間が「わあ~! なんて可愛い猫ちゃん。きっとオス猫にモテモテだね~♪」などと思うのは、ナンセンスなのだとか。


昔、我が家(実家)で飼っていたオス猫が、薄汚れた、人間から見て「可愛い」とは言いにくいメス猫と、2匹仲良く並んで「デート」していたことがありました。

それを見た母が、「ちょっと! アンタはなんで、あんな見苦しい猫と仲良くするのッ?」と、ひどいことを言ったのを覚えています。


きっと、猫にとっての「魅力的な異性」の基準とは、人間には理解しがたいものなんでしょうね。

異性を引き寄せるフェロモンとでも言うのでしょうか。


(上と同じ日に撮影。「ちょっと、エサだけ置いて、早くあっち行ってよ!」)


話が逸れました。

私から見ると「べっぴんさん」に映るこの猫さん、もう何年もの付き合いになるのに、まだ私への警戒を捨てていません。

エサをがっつく「もなか」を、そっと撫でてあげようとして、危うく引っかかれそうになったこともあります。


本当にキレイな猫なので、「飼い猫では?」と思ったこともありますが、凍るような寒い冬の夜も私を待っているところを見ると、やはり野良猫なのでしょう。


もう1匹、この子と顔立ちがそっくりで全身キジ模様の猫さんが、よく一緒にエサを食べに来ていたのですが、最近は見なくなりました。

「もなか」の兄弟姉妹では?と思っています。


このところの忙しさに加えて、持病の症状が悪化し、正直とてもしんどい私…😱

夜の「巡回」に行けない日が何回もありました。

仕事を休む訳にはいかず、猫さん達のことも気がかりで、毎日ジレンマに陥っているのでした。

久しぶりの再会!

(【C地点】今朝、撮影。約2ヶ月ぶりに姿を見せた「パンダ」)


今朝のことです。

久しぶりに嬉しいことがありました✨

しばらく行方がわからなくなっていた【C地点】のオス猫「パンダ」が、無事な姿を見せてくれたのです。



このブログで、これまで2回ほど紹介したメス猫「猛女・ブッチ」、その息子が「パンダ」です。

今から4年前、2014年の春、「ブッチ」は7匹もの子猫を生みました。

すでに私と「ブッチ」は、毎晩の「巡回」で顔なじみの関係でした。

まるで、猫の「毛色見本帳」のように、色とりどりに違う毛色の子猫達は、見ていて壮観でした。


(これも今朝撮影。母猫「ブッチ」と一緒にエサをがっつく「パンダ」)


【C地点】は、とある事務所のすぐ目の前です。

お互いに面識はありませんが、この事務所の職員さんに「猫好き」な方がいるらしく、私がエサやりに行けなかった翌朝【C地点】に行ってみると、ちゃんとエサと水が置かれていた、ということもありました。


その後、状況は時とともに変化していきますが、この事務所の方が「猫オバサン」に協力的で、今でも「見てみぬふり」をしてくださっていることは確かです。

滅多にないですが、こうした「密かな協力者」のお陰で、ずいぶん助かっていることもあるのです。



さて、「ブッチ」の産んだ7匹の子猫達の成長を見守っていた私ですが…。

野良猫の置かれた状況は実に過酷で、朝晩の冷え込みが厳しくなる晩秋には、1匹また1匹と、子猫達は病気になり、姿を消していきました。

何か助けてやる手立てはなかったのかと、今でも悔やまれます😢


そんな中で、唯一生き残ったのが、白黒でオッドアイのオス猫「パンダ」だったのです。

満1歳になる前に【C地点】から姿を消し、私は彼も病気で死んでしまったのだと思っていました。


ところが、しばらく経ったある夜、【C地点】とは大きな道路を挟んで「対岸」の地区で、「パンダ」が生き延びていることがわかったのです。

もはや独り立ちしたオス猫、母猫「ブッチ」のもとへ戻ることはあるまい、と思っていましたが…。

どういう事情なのか、1年ほど経って「パンダ」は再び「ブッチ」のいる【C地点】に戻ってきたのでした。


(今から3年半前、他の兄弟猫と仲良く暮らしていた頃の「パンダ」。この頃はまだスリムでした)



以来「パンダ」は、母猫「ブッチ」と一緒に私の持っていくエサを待つようになりました。

と言っても、オス猫ですから、他の野良猫とのケンカで身体じゅう傷だらけになっている日もあれば、全く姿を現さない日もありました。

それでも、時々は元気な姿を見せてくれて、私も安心していたのです。


しかし、今年の1月22日を最後に「パンダ」はまた姿を消してしまったのです。

あの日から2ヶ月、彼の行方は全くわからなくなりました。

今度こそ「パンダ」は死んでしまったのだろう、と悲しく思っていました。



そして、今朝のことです。

昨夜は、【C地点】の前に人が乗った車が停まっていたりして、エサを置けないまま帰って来たのです。

今朝、「ブッチ」はお腹を空かせて待っているだろう、と急いで【C地点】に行ってみました。

すると、「ブッチ」と一緒に飛び出してきた白黒猫は、紛れもなく「パンダ」でした…!


(上の写真と同じく、3年半前の「パンダ」。一番左です)


背中の模様も、左右の目の色が違うオッドアイも、あの「パンダ」に間違いありません。

本当は夜にエサをやり、翌朝回収に行くのですが、今朝はすぐ「ブッチ母子」にエサを置いてやりました。(人間やカラスに気づかれない秘密の場所です)


よほど餓えていたのでしょう、ガツガツとエサに食らいつく「パンダ」。

よく見ると、身体のあちこちが傷だらけ、毛も汚れています。

どこかで他の野良猫と、熾烈な「なわばり争い」をしていたのでしょうか?


ところで驚いたことに、あの「ブッチ」が、エサを食べながら時々息子「パンダ」にスリスリしていたのです!

普段は、エサをくれる私に向かって「フーッ!」「シャーッ!」と威嚇ばかりしている荒々しい「猛女・ブッチ」😅

それが、別猫のように、身をくねらせて我が息子にスリスリしているのです。


まるで、「まあ、お前、今までどこにいたんだい? よく戻ってきたねぇ😆」とでも言っているかのようでした。

「ブッチ」のこんな嬉しそうな顔は初めて見ました。

人間も猫も、母親の息子に対する愛情は同じなんじゃないか?と思ったのでした。


長くなりました。

「行方知れず」になっていた子が、こうして無事な姿を見せてくれる、その喜びは何にも代えられないものです。

ストレスの多い仕事も、こうした嬉しい出来事があった日は、苦にならないのでした。


(「ブッチ」と、去年の春に生まれた子猫「バニラ」。残念ながら、この子は今年の冬を越すことができませんでした😢)

みんな、無事かい?

こんにちは。「ねこのごんごん」です。

相変わらず、心に余裕のない毎日です😥

ずっと体調が悪く、「夜の巡回」も休みがちになっていました。

でも、2週間前に病院に行き、13年来治療を続けている持病が悪化していたことがわかったのです。


体調不良の理由がはっきりしたので、とりあえず安心した次第です。

お薬の量が一気に増えましたが、おかげで少しずつ回復しています。


とは言え、まだ脚の筋力がもどらず、階段を昇るのに一苦労。

歩くのもまだキツいけれど、車から降りたらゆっくり歩いて「エサやり」に行くようにしています。


(【G地点】の常連さん、「ケムケム」(メス猫)。3月14日撮影)

(同上。私にやたら写真を撮られ、困惑気味?の「ケムケム」)


私が「夜の巡回」に行ったり行かなかったり、なんだかグダグダしていた間に、姿を見せなくなってしまった猫さんもいます。


「チェッ、この場所で待ってても、もう何にも貰えないや…」と思って、他の場所に流れて行ったのか、それとも私が知らないうちに、車にはねられて死んでしまったのか…😢

いずれにせよ、自責の念が付きまといます。


そんな中、いつも変わらず待っていてくれる猫さんがいると、心からホッとします。


【G地点】で、もう3年以上のつきあいになるメス猫「ケムケム」。

基本的に、2日に1回のペースで行くようにしています。

しかし、私が「絶不調」だった期間は、3、4日に1回しか行けなかったこともありました。

可哀想に、「今日はあの人、来ないのかな~?」と思いながら、辛抱強く待っていたことでしょう😢


(こちらは3月12日夜の【G地点】。この冬あたりから、もう1匹「新顔」の猫さんが登場。右奥では「ケムケム」が食事中)

(同上。「新顔猫」さん、穏やかな性格のようです。「ケムケム」が食べ終わるのを待っています)


それでも、「ケムケム」は無事でいてくれました。

あまり詳しくは書けませんが、【G地点】は「某コンビニ」のすぐ裏手にある敷地です。

私がこのコンビニに車を停め、歩きだすと、すぐ脇から「ニャア~ン…」と遠慮がちに呼びかける声がします。


最近は、「ケムケム」の他にもう1匹「ご飯仲間?」が加わりました。

まだ名前もつけていませんが、白地にキジ模様の、結構きれいな猫さんです。

私が「ケムケム」にエサをあげているのを知って、じゃあ自分も、という感じなのかも知れません。


「ケムケム」は、初めて出会った時から温厚でおとなしい猫でしたが、この「新顔猫」さんも、おっとりした穏やかな性格のようです。


この猫は、「ケムケム」が私からエサを貰うと、すぐに聞きつけて自分も走ってきます。

しかし「ケムケム」を威嚇したり、エサを横取りしたりはせず、じっと静かに自分の番を待っているのでした。


同じ人間からエサを貰う猫同士、「運命共同体」のような気持ちなのでしょうか?

野良猫が「共存」するためには、大切なことですね。

この猫さんにも何か名前をつけようか?と思案中です。

(「新顔」猫さん、何か名前をつけてあげようかと検討中😅)