野良と私の春夏秋冬

10数年来、自宅周辺の野良猫たちを見つめ続けてきたオバサンが綴る、「野良たちの生存記録」を兼ねた猫日記。

「もなか」生きていました‼

昨日、とても嬉しいことがありました!

4月の頭、最後にその姿を見て以来、忽然と消えてしまった【F地点】の常連猫「もなか」。


昨日の未明、生きて無事な姿を現してくれたのです!

実に、約2ヶ月半ぶりの再会でした!

(【F地点】最後に姿を見てから、2ヶ月以上行方不明だった「もなか」、生きていました! 昨日の写真)


この「もなか」については、4月4日の記事「美人猫・もなか」で紹介したばかりでした。

まさにその記事をアップした後、「彼女」は姿を消してしまったのです。


私と「もなか」との付き合いは、もう4年近くになると思います。

毎晩、エサを貰いに【F地点】に現れるけれど、私が触ることは絶対に許さない、警戒心の強いメス猫でした。


それでも、私を上目遣いで見ながら、かなり近くでエサを食べてくれるまでになった「もなか」。

私はこの数年間で、すっかり「彼女」に情が移っていました。


毎晩、「今夜こそは出て来てくれるのでは?」と淡い期待を抱きつつ、【F地点】にもエサを置きに行きました。

しかし、何度巡回しても「もなか」は全く姿を見せず、その気配すらありませんでした。


毎朝、【F地点】の前を車で通りながら、「もなか」が轢かれて死んでいないか、目を凝らして見ていましたが、そんな痕跡もありません。


【F地点】は、私の住むマンションからほど近く、車通りの激しい大きな道路から1本入った脇道沿いにあります。

しかし、「もなか」がその気になれば、大通りまで出ることもあり得ます。


大通りで、私が仕事に行っている日中、車に轢かれて死んでしまい、死骸も片付けられていたら、もう私には知る術もありません。


(同上。6月15日未明3時40分、無事な姿を見せた「もなか」)


毎晩エサをくれる私にさえ、決して触らせなかった用心深い「もなか」、巷に横行する猫虐待犯に捕まったとは考えにくいのでした。(捕獲器でも使えば、話は別ですが…)


1ヶ月、2ヶ月と、時が経過するとともに、「もなか」が生きているという希望は薄れ、絶望的な気持ちになっていました。


それでも、まだ諦めたくない、認めたくない、その一心で【F地点】にエサを置き続けていたのでした。



最近は、体調不良や仕事の疲れから、帰宅すると倒れるように眠ってしまい、真夜中に目覚めて「巡回」、という日も増えていました。


一昨日(14日)も、日中色々なハプニングがあり、疲れ果てて帰宅、そのまま爆睡してしまったのです😱


目が覚めたのが、日付変わって昨日15日の明け方の3時過ぎ。

それでも、今から回れる所だけでも回ろうと、車で出発しました。

どうせ「もなか」はいるはずない、と何の期待もせず、だけど習慣のように【F地点】に車を止めました。


エサを、いつも置く場所に持って行くと、薄暗がりの中で、猫の姿がぼんやり見えます。

「!」と思って懐中電灯で照らすと、そこにいたのは紛れもなく「もなか」でした!


(以前と変わらず、キレイなままの「もなか」、一体どこにいたのか?)


あまりに思いがけず、あまりに嬉しくて、涙が出そうになりました。

本当は、大声で「もなか! アンタ今までどこにいたの! 心配したんだよ!」と叫びたい気持ちでした。

でも、すぐ近くには民家もある場所、未明から叫ぶこともできません。


「彼女」は、間違いなく私のことを覚えていました。

私の置いたエサを、ちょっと遠慮がちにカリカリ音を立てて食べながら、時々上目遣いでチラッと私を見ます。


久しぶりに見た「もなか」は、最後に姿を見た時と変わらず、毛並みもキレイで「美人」さんでした。

この2ヶ月半の間、彼女にどんな事情があったのか、私にはわかりません。


でも、生存が絶望的だと思っていた子と、こうして無事に再会できると、無上の喜びを感じます。

人間界のくだらない「もめ事」とか「ストレス」とか、そんな物は吹き飛んでしまうのでした。


ともあれ、「もなか」は無事だった!

今はその喜びを噛みしめています。