野良と私の春夏秋冬

10数年来、自宅周辺の野良猫たちを見つめ続けてきたオバサンが綴る、「野良たちの生存記録」を兼ねた猫日記。

「モック」の死から1ヶ月

去年の12月はじめ、突然私の実家の前に現れ、たった1ヶ月ですが我が家の敷地内で過ごし、この世を去っていった猫「モック」。

昨日で、「モック」が亡くなってからちょうど1ヶ月が経ちました。


何だか、あれから随分長い時間が経ったような気がしますが、まだ1ヶ月しか経ってないのですね。


「モック」のことを思い出すたび、もっと早く暖かい家の中に入れ、病院に連れて行っていれば、まだもう少しは生きられたのでは…という、苦い悔恨の思いが込み上げてきます😢


たった1ヶ月の短いご縁だった「モック」。

もしまだ生きていてくれたら、我が家の猫として、これから色々楽しいこともあったのにね、と残念でなりません。


(わずか1ヶ月のご縁だった猫「モック」。去年12月末、うちの庭にて)


「モック」の死を経て、野良猫・捨て猫を保護するということは、生半可な気持ちでは出来ないのだ、と痛感しました。

昨日の夜は、実家の仏壇にお線香をあげ、改めて「モック」の冥福を祈りました。


(【A地点】最近、エサを貰いに現れるようになったキジ猫「ドラえもん」)


1月終わりから2月頭にかけて、インフルエンザでダウンしていました。

ようやく復活したものの、仕事の疲れやら何やらで「夜の巡回」に行けない日もあり、相変わらず自己嫌悪に陥ることがあります。



ここしばらく、ずっと異常な寒波が続いていた日本列島。

自分では寒さをしのぐ手立てもない「野良さん達」は、どんなに辛い冬の夜を耐えているのでしょうか😢

本当に、この寒波、早くどこかへ去ってほしい!と祈るばかりです。


厳しい寒さの中、猫さん達は必死で生きようと頑張っています。

しかし、私の「顔馴染み」の猫達にも、最近姿を見せず、心配な子が何匹かいます。

一方で、新しく姿を見せるようになった「ニューフェイス」も…。


「みんな、あと少しの辛抱だよ。もう少しで暖かい春が来るからね。頑張るんだよ」

心の中で、いつも彼らに呼びかけています。


(【E地点】少し前から、時々顔を合わせるトラ猫さん。「オレンジ君」と呼ぶことに。メスかも知れませんが…😓)

野良さん達の「苦情」

前回の記事でも触れましたが、とうとう金曜日から「インフルエンザB型」を発症してしまいました。


熱は土曜日がピークで、今は回復に向かっています。

しかし、職場には明日まで出勤出来ません。(周囲の人に移さないため)

今は、自宅マンションで横になりながら、これを打っています。


(【A地点】最近、また姿を見せはじめた「グリ」ちゃん。私を「カッ! カッ!」と威嚇しているところ…😅)



そんな訳で、この週末は「野良さん達」の所に「夜の巡回」に行けない日が2日ほど続きました😢

「ああ、みんなごめんよ…。今ごろお腹空いてるよね…😢」

朝、目覚めると、自責の念に駆られました。

日曜日の夜、「今夜こそは」と思い、頑張って「エサやりポイント」を回りました。


「もう、何にも貰えない」と思ったのか、1匹も姿を見せない地点もありました。

それでも、何匹かの猫さんには再会出来ました。


みんな、口々に私に苦情を言っています。

「ニャア~ン、ニャッ! ニャッ!」(意訳・なんで来なかったんだよぉ~! ずっと待ってたのに~!)

こんな感じです😓


まあ、彼らは「猫」ですから、「猫オバサンは、今日も病気で来られない」なんて理解できない訳ですが、ともかくすまないことをした、と胸が痛むのでした。


(上の写真と同じく、1月22日に撮影した「グリ」)


さて、【A地点】に、もう2年近く前からエサを貰いに来ていた1匹のキジ猫さんがいて、私は「グリ」と名づけていました。(たぶん、まだ若猫)

しかし、もうだいぶ長い間姿を消していて、あの子もどこかで死んでしまったんだろうな、と思っていました。


ところが、最近また【A地点】にエサを貰いに現れるようになったのです…!

実に不思議ですが、「猫の世界」には、私などには計り知れない色々な事情があるのでしょうね。


初めて会った頃から変わらない「グリ」の特徴は、私にエサを催促しつつ、「カッ! カッ!」という奇妙な声で威嚇することです😓

なぜか「フーッ!」じゃないのですよね。

キジ猫さんは沢山いるけれど、この独特の声を出すのは「グリ」だけなので、すぐに「あの子だ」とわかるのでした。


威嚇にとどまらず、エサ皿をグリのほうに近づけてやろうと、そっと手を伸ばしただけで、危うく「ガリッ!」とやられそうになったこともあります。

きっと、人間への不信感は根深いのでしょうね。



まだまだ厳しい寒さが続く日本列島⛄

「野良さん達」には苦難の季節です。

「グリ」も「チビクロ一家」も「ブッチ母子」も…。

どうか春の訪れまで、みんな無事に生き延びてくれますように。

寒波襲来、必死に生きる野良さん達

日本中が、猛烈な寒波に襲われています。

例年にない強烈な寒気が日本列島に居すわり、まだ明日も寒さが続くのだとか…。


こんな時、我々人間は暖かい室内に籠り、ぬくぬくと暖房の前で過ごせばよいかも知れません。

それは「飼い猫さん」も同じです。

しかし、どこにも身を隠す場所のない憐れな「野良さん達」は、この厳しい寒さにじっと耐えるしかないのです😢


こうした冬の寒さで、毎年、どれだけ多くの野良さん達が命を落とすのでしょうか?


私が救える命はほんの一握りです。

いつもいつも「どうか寒さに耐えて、生き延びて…」と祈ることしか出来ません。

自分は無力だと思い知らされます。


せめて沢山エサを食べて、この寒さに耐えられる体力をつけてほしいと、「夜の巡回」に頑張っていますが…。

それすら許そうとしない、心ない人間達の妨害と日々「闘い」ですが…。


(【B地点】「チビクロ」一家、寒さに耐えて今日も必死に生きています。1月18日撮影)


以前の記事にも登場した【B地点】の「チビクロ」一家、何とか無事を確認できています。

日によって、2匹しか居ない時、4匹全員そろう時…などさまざまです。


ここ何年か「忘備録」として、可能な限りその晩出会えた猫さん達を記録しています。


最近の【B地点】の記録では、

1月18日 4匹全員勢ぞろい

1月19日 「クロニ」1匹だけ

1月22日 4匹全員勢ぞろい

1月23日 「クロイチ」「クロニ」の兄弟2匹

1月25日 同上


こんな具合で、日によって、会える子と会えない子がいます。


(「チビクロ」母さんのお出迎え。「アンタ、今夜は遅かったじゃない~!」 1月17日撮影)


黒の子猫2匹のうち、「クロイチ」は積極的であまり怖がらず、私が到着すると「ニャオ~!」と催促の鳴き声をあげます。


母猫「チビクロ」との決定的な違いは、「チビクロ」が慕わしげに寄ってきて、ほとんど手が届きそうな距離まで近づいてくれるのに比べ、「クロイチ」はあまり近寄ってはこないところです。


黒猫兄弟のもう1匹、「クロニ」と名づけたほうは本当に臆病で、「クロイチ」の後ろに隠れるようにして、こわごわ私を見ています。(それでも、エサは食べますが…😅)


こうした1匹1匹の個性の違いを見ると、本当に面白いなあ、と思います。

兄弟でも、さまざまな性格の子がいるのは、猫も人間も変わりません。


(「チビクロ」と3匹の子供達。マイペースな「オセロ」(白黒猫)も、何とか無事です)


3兄弟の中で、マイペースというか、単独行動が多いのは、唯一の白黒猫「オセロ」。

一番、「巡回」で会わないことが多い子です。

人間にもいますよね、こうした「我が道を往く」タイプ。

無事でいるか心配ですが、時々、チビクロ達の「ご飯タイム」に合流してくれると、「今日もみんな無事だったか」と、安堵するのでした。




さて、この寒さでついに自分もやられたのか、今朝から何だか「インフルエンザ」っぽい兆候が…😰

大事をとって昼から「有休」を貰い、早退しました。

高熱は出ていませんが、もしインフルエンザなら、「巡回」も控えなければなりません。

寒さの中、じっとエサを待ち続ける野良さん達のことを思うと、胸が痛いのです。

この後、毎日回る重点ポイントだけでも「巡回」に行こうかと思いますが。


野良さん達のためにも、この寒波が一刻も早く遠くに去ってくれますように…。